フィラピー導入施設インタビュー:本間なかまちクリニック

By Firapy Club • 19 Sep, 2024

     医療法人 健友会 本間なかまちクリニック 臨床工学科 五十嵐 一生 さん

    本間なかまちクリニックは山形県酒田市に位置する透析クリニックで、70床の透析ベッドを有し、約190名の患者が透析治療を受けています。2018年よりフィラピーを導入し、治療に活用しています。
 
    2019年には、第64回日本透析医学会学術集会・総会で「透析患者の下肢冷感に対する光線療法の効果」をテーマに発表しました。フィラピーを使用することで、下肢冷感のある患者のTBI(足関節上腕血圧比)の改善が見られ、また、唾液アミラーゼの測定結果から、下肢冷感の改善によってストレスの指標である唾液アミラーゼの数値が約50%低下する傾向が確認され、患者の症状緩和と同時に精神的なストレスの改善にも効果があることが示されました。
 
    発表から5年が経過し、再び臨床工学科の科長である五十嵐一生様にお会いしたところ、現在もフィラピーは下肢冷感の症状緩和を目的として使用され続けていることがわかりました。透析1クールあたり5名の患者に適用され、使用後は90日に一度、効果を評価し、次のステップや新たな使用患者の選定を行っています。主にフットケアに活用され、患者の自覚症状を月に一度確認することで評価を続けており、下肢冷感の緩和効果はほぼ1ヶ月以内に見られています。症状の改善や現状維持が患者にとって非常に効果的であると考えられています。
 
    五十嵐科長は、「フィラピーの良さは、症状を訴える患者に対して、他の対策で改善が見られない場合に、新たな選択肢として現場のスタッフにとって非常に心強い存在です」と語っています。
 
    今後はシャントケアへの使用も視野に入れており、まずは臨床実験を行い、開存率の改善結果を判定する予定です。また、結果に影響する背景因子についての研究も進める考えです。しかし、現在のところ院内にはフィラピーが1台のみ導入されているため、シャントケアやより多くの患者への使用に向けて、フィラピーの追加導入を検討しています。

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