FIRAPYは末梢動脈疾患に患う透析患者のABIを改善する
By Firapy Club • 07 Mar, 2019
Far-infrared therapy improves ankle brachial index in hemodialysis patients with peripheral artery disease
Chun‑Fan Chen · Fu‑An Chen · Ann Charis Tan · Tsung‑Lun Lee · Chia‑Hao Chan · Chih‑Ching Lin
今回の研究結果は2018年 09月 14日にHeart and Vesselに発表されました。
概要
足関節上腕血圧比(Ankle brachial index, ABI)は透析患者の重要な問題である末梢動脈疾患(PAD)を診断するツールである。当研究は198名の透析患者を対象にしたものであり、ABI<0.9をPAD患者と診断する。PADと診断された患者だけが透析中に於いて、毎週3回、毎回40分間、半年間続けのFIR照射を受けられる。
患者の両足に其々ABIを4回測量する:
第一回目:FIR照射を実施する前、透析前に測る。
第二回目:FIR照射を実施する前、透析40分後に測る。
第三回目:FIR照射を実施して6か月後の透析前に測る。
第四回目:FIR照射を実施して6か月後の透析40分後に測る。
効果としては主にABIの変化を評価したものである。
198名の患者の中に、51名がPADと診断された。51名のPAD患者に於いて、FIP照射しない及び6か月間照射した後のABIを比較し、ABIは明らかに上昇したのを見られた。
透析前のABIに関しては、平均の0.77から0.81に(右足)及び0.79から0.81に(左足)上昇した。
透析40分後のABIに関しては、平均の0.73から0.83に(右足)及び0.77から0.83に(左足)上昇した。
結論
週三回、毎回40分間、6か月間続けてFIRを照射すると、両足のABIが改善された。透析患者に新しいPAD治療方法を提供できる結果となった。
医師コメント
寺部雄太(医療法人徳洲会東京西徳洲会病院形成外科部長)
遠赤外線療法に関しては、血流改善の効果は以前から言われているが、実際人間での血流改善の効果を示しており、この効果が遠赤外線療法を行い続ける必要があるのか、それともしなくても効果が続くのかは、不明であるが、透析などに併用して行うことで効果があれば有用であり、有効な方法である。
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